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森と水辺の技術研究会

岐阜大学教育学部 教養セミナーで河川活動体験指導

平成21年5月23日(土)に岐阜大学教育学部 川上紳一教授の教養セミナーに参加している学生と共に、岐阜市北東部を流れる石田川上流において、河川体験活動の指導を行いました。

近年、小・中学校の総合的な学習において、河川での活動が盛んに行われています。しかし、肝心の指導者である教員自体が河川での体験に乏しいのが現状です。今回の活動に参加した教育学部の1年生も約8割の学生が河川での活動体験未経験者でした。

このような教員の卵に対して、総合的な学習に活用できる様々な体験を経験させるというのが今回の活動の目的です。
活動にあたっては、環境市民ネットワークぎふ代表の柴田さんや上村さん、岐阜市少年自然の家の鷲見所長、岐阜市役所の山内さん、ESD活動を推進する学生グループ「ESDクオリア」の皆さんと共に執り行いました。

まず、一番始めに実施したのが、河川学習の定番活動となっている「パックテスト」による水質調査です。学生に対して、パックテストでの活動の注意事項を伝達した後に、各々が調査したい場所の採水を行いました。

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◇パックテストで調査する河川水の採水の様子◇

川に入った瞬間、見た目とは異なる川の流れの勢いに戸惑いながら、徐々に自分たちの採水場所に近寄っていきました。自らが引率する教員として「どのような事に注意しなければならないのか?」そんなことを考えると、河川での活動が如何に神経を使う活動であるのか理解できたのではないでしょうか。

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◇パックテスト(pH、COD)を使っての河川水調査の様子◇

また、パックテストを使う段階でも、色々学んでもらうことがありました。「pHって何?CODって何?」と児童や生徒から質問されたときに、どのように答えるのか?その難しさは予想以上でした。大学生自身がpH、CODについて明確に答えることができないのですから、指導するのは更にその上をいきます。また、河川水のpHの特性についても知る由もなく、パックテスト一つでもたくさんの事を学んでいくことができました。

パックテストでの水質調査終了後、いよいよメイン活動である石田川での生物捕獲体験活動です。学生自身が河川に入ったことがないのですから、どのように指導をしていけば良いのか分かるわけがありません。そこで、今回の活動では、学生自身が「引率する教員」としてどのような点に注意すべきなのか、児童の身になって考えながら河川活動をすることになりました。

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◇護岸を降りながら川に入っていくときの様子◇

比較的緩やかな護岸を歩いて降りるだけでも、初めての学生にとっては戸惑いと驚きの連続だったと思います。でも、さすがは教師を目指す大学生!すぐに河川の感覚にもなれて、指導者のレクチャーを聴きながら、タモ網での捕獲をしていきました。

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◇タモ網を使ってのガサガサの様子◇

ですが、タモ網を使っての河川生物の捕獲自体が初めての大学生にとっては、捕まえた生物が何なのかさっぱり分かりません。そんな大学生が捕まえた魚類には次のようなものがいました。

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◇アブラボテ◇

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◇産卵管を出したヤリタナゴ◇

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◇比較的大きなドンコ、カマツカ、ヨシノボリ◇

その他にも多くの魚類、水生昆虫を捕まえることができました。また、タナゴの仲間にとっては非常に重要なマツカサガイをはじめとした二枚貝も捕獲することができました。

今回、学生達が捕獲した魚類や昆虫などが、石田川の自然を表現する上でどのような意味を持つのか、鷲見さんから説明を頂きました。この石田川の自然環境が如何に豊かなものであるのかという点が理解できただけでも大きな収穫だったのではないかと思います。

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◇鷲見所長による石田川の生物の説明の様子◇

教員を目指す大学生の豊かな体験活動は、今、はじまったばかりです。様々な体験を通して幅広い指導ができる教員になってもらいたいものです。

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◇今回の河川体験活動に参加した学生、指導者との記念撮影◇
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