春の野の花

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いつも 森林のお花ばかり記事にしていますが、時には自宅の周りを散歩することもあります。
そんな時には、野の花を探して歩いています。自宅の周りの花って、見慣れているから珍しくもない物ばかり。なんて声が聞こえてきそうです。そんな方に一言。見慣れている花の名前をご存知ですか?

意外と、身近な花の名前って、判らないことが多いんです。

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青い花と、白い花が咲いています。畑の片隅にでも行けば、必ず目にする花です。

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青い花は、オオイヌノフグリです。星の瞳 とか 瑠璃唐草なんて言われることもあります。
ゴマノハグサ科 クワガタソウ属 オオイヌノフグリ Veronica persica Poir.
大きな雄しべが兜の前に付いているクワガタのように見えるクワガタソウの仲間です。オオイヌノフグリはヨーロッパ原産の帰化植物で、明治頃日本にやってきたとされています。

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白い花は、コハコベと言います。良く目にする花でしょ。
ナデシコ科  ハコベ属 コハコベ   Stellaria media (L.) Villars
白い小さな花びらは、大きく二つに割れて見えますが、一枚です。ですから花弁は5枚。はこべら とも言われ、七草がゆの材料になっています。 民間薬として、繁縷(ハンロウ)と呼ばれ、利尿作用があると言われていますが、七草がゆを食べるとお手洗いが近くなるという話を聞きませんから、あまり期待されない方が良いでしょう。

さらに少し歩くと、ピンクの花が群れて咲いているところに出くわしました。
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シソ科 オドリコソウ属 ホトケノザ Lamium amplexicaule L
葉が、何層かに積み重なって仏様の座っている蓮華座のように見えることからホトケノザと名付けられました。また、サンガイグサ(三階草)なんて言 われることもあります。
ところで、春の七草にホトケノザも入っていますが、このホトケノザはキク科のコオニタビラコというまったく違う植物。黄色の花が咲きます。同じ名前でややこしいったらありゃしない。

ほんの30分ほどのお散歩でしたが、結構春の花たちに出会うことが出来ました。
皆さんも、是非、図鑑を片手にお散歩してみて下さい。いろんな小さな友達に出会うことが出来ると思います。

【投稿者:西美濃の森林だより特派員 水崎 貴久彦】





2010年4月

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